みなさまの参考になりそうな書籍を担当者がピックアップして、毎月お届けするコーナーです。当センターにお寄りになったら、ぜひ手に取ってご覧ください。

『かっこいい福祉』
村木 厚子、今中 博之、左右社、2019。

本の表紙の画像。車いすの男性1人、立っている女性1人が笑っている。
<本書の帯から>
低賃金、重労働、人手不足……。
「福祉」は何故、低く見られるのか?
「制度」と「現場」を知り尽くした2人が
福祉をかっこいい業界にするにはどうするべきかを縦横無尽に語り合う。
社会福祉に携わるすべての人へ、エールを送る一冊。

<担当者から>
本書は、元・厚生労働事務次官の村木厚子さんと、知的障害のあるアーティストの作品を発信する「アトリエ インカーブ」を運営している今中博之さんの2人が、「福祉」について語り合う対談形式の本となっています。

もちろん、お2人それぞれの取り組みについて、その考え方や事業内容について語られますが、お2人の生い立ちなども語られていて、自分との類似点や違いを感じたり気づいたりしながら読めます。

「福祉とは気配り」、「福祉に携わっている人には内弁慶が多い」、「社会福祉の歴史においては『共感する人』だけを巻き込んできた」、「文化を含まない社会福祉はあり得ない」といった言葉は印象的でした。

実際に福祉事業所を経営している今中さんによると、
制度にないおもしろい事業を始める福祉経営者は、行政からお金が出る事業(対人サービス自体)だけではなく、サービスの仕掛けをどう作るか、社会資源をどう呼び込むかなどを考えているといいます。

福祉的感覚と経営感覚のバランスが大事だということだと思います。(しかし、スタッフとは考えがずれることがふつうであって、些末なことは忘れるくらいでいいとも)。

福祉サービスとして、利用者を守るために、ある程度閉じることも大事だが、外とつながることも大事。ということで、「閉じながら開く」「開きながら閉じる」というキーワードも紹介されています。難しいところと思いますが、営利企業などとの違いでしょうか。

福祉に関わる人には、一読の価値があると思います。市民活動をやっていく上でも、通じる考え方だろうなと思います。

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