みなさまの参考になりそうな書籍を担当者がピックアップして、毎月お届けするコーナーです。当センターにお寄りになったら、ぜひ手に取ってご覧ください。
担当者の都合により遅れていて、今回は8月分です。よろしくお願いします。

『人生を面白くする 本物の教養』
出口 治明、幻冬舎新書、2015。

書籍「本物の教養」の表紙写真
<本書の帯から>
本を読み、人と語らい、旅をする。
その継続が「悔いのない人生」を約束する。

<担当者から>
今回の1冊は、教養に関するものです。

著者は、本書の出版当時は、ライフネット生命の代表取締役会長だった出口治明さん。
著名なかたですから、ご存じの人も多いでしょう(現在は、立命館アジア太平洋大学の学長)。

教養とは、英語でいうと「リベラル・アーツ」。

「いろいろなことを知っている」という意味で捉えられることも多いかもしれませんが、著者は「必ずしもそうではない」と言います。

ところで、以前から、東京大学には教養学部があります。また、2012年には、工学系の東大ともいわれる東京工業大学(大学統合が予定されています)に「リベラルアーツセンター」(後のリベラルアーツ研究教育院)ができました。

理系においても「教養」の重要性が強調されるようになったので、私自身も興味を持ち始めていたところ、この本に出会いました。

この本では著者は、難しい話はせず、人生を面白くするツールとしての「教養」、読書、本の読み方、そして人生の楽しみ方について書いています。

「腑に落ちること」「自分の頭で考えること」の重要性が繰り返し書かれていて、そのほか、人に会うこと、旅に出ることの重要性や楽しさが、著者自身の経験とともに書かれています。

終盤の2章では、教養としての時事問題(国内編、国際編)として、著者が自分の頭で考えた時事問題の解説がなされます。

私は必ずしもすべての問題で著者の意見に賛成ではありませんが、読んでいると、著者がとても論理的・常識的に考えていることが分かり、「自分の頭で考える」方法を学ぶには役に立ちそうです。

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