みなさまの参考になりそうな書籍を担当者がピックアップして、毎月お届けするコーナーです。当センターにお寄りになったら、ぜひ手に取ってご覧ください。

担当者の都合により遅れていて、今回は4月分です。よろしくお願いします。

『なめらかなお金がめぐる社会』
あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ
家入一真 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017。

<本書の帯から>
「お金がすべて」の社会のその先に。
クラウドファンディング、恩送りの社会。
資本主義のアップデートが始まる。
今、家入一真が伝えたい、新しいお金、経済の姿。

<担当者から>
著者は、CAMPFIREの創業者として有名な人です。
彼はこの本の中で、クラウドファンディングや、それが根ざしている「小さな経済圏」、「金融包摂」について語っています。

個人的には「IT長者」のイメージがありましたが、彼は、資本主義社会の網からこぼれ落ちた人、取り残された人たちが、社会的な「give」のネットワークの中で生きていける仕組みを考えていると書いています。

その具体的な例として、クラウドファンディングのアップデートをしたり、ネットでお店を作り、売りやすいネットワークを作ったりしているとのこと。

また、社会的弱者、特に努力不足とか、本人のせいとされてきた人たちも含め、「小さな経済圏」でゆるやかに包み込んで、一緒に生きていこうと呼び掛けています。

本書の内容にすべて同意するというわけではありませんが、これからの社会を考えるうえで、大事な視点ではないかな、と感じました。

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