「はるのゆきだるま」
                   出版社:偕成社
                   作・絵:石鍋 芙佐子

春が待ち遠しい山の動物達と村の子供達が作った春を知らない雪だるまのお話です。
動物達が話す春にあこがれる雪だるまに、春のおみやげを持ってくると約束をしたのに、春の訪れに浮かれ気分な動物たち。その約束を思い出した時には雪だるまは溶けてなくなっていました。
そして山はすっかり春。雪だるまのいた場所に沢山の真っ白い花が咲いていました。それは、はなの雪だるま。優しくやわらかい色合いの描写で進む季節感が感じられ、出会いと別れの切ない春に素敵な一冊です。            
                (お母さんの会)あいうえお  内山さやか